フィーメールアスリートバイブル (編著)鳥居 俊
とってもきびしい通信講座の卒論の提出を前にして四苦八苦しながら、いくつか本を読んでいますが、その中の一冊。
まあ、なんというか、目から鱗の話ばかり。
スポーツをしている女性や、女性と一緒にスポーツを楽しもうとする心優しき男性諸兄にもぜひ、読んでいただきたいところですが、自分で選んでおきながら、専門医学用語山盛りで、ちなみに私は、おなかいっぱいです。
「男女には、差別はいらないけれど、区別は必要」
そういえば、雇用機会均等法施行当時は、そんな言葉、結構きかれましたっけ(歳がばれますねぇ)。それはもう、耳にタコができるほど。
関節の柔らかさ、骨格の違い、臨床的な故障部位の男女差。この本の中で開示される事実は、すでに私たちが感覚的に知っていることだけれど、改めて冷静なデータとして突きつけられると、びっくりしつつも、あぁ、やっぱりそうなんだと思います。
女性スポーツ医学という分野、まだまだ発展途上だそうです。
スポーツをする上で、女性がなにかとawayな感じは、今のところ仕方がない。そのわけも、著者なりの意見がそこここに散りばめられています。かなり現状に厳しい意見とも思いますが、女性アスリートたちの痛みと苦しみに接し、診察し続けた著者が受け取った彼女たちの叫びなのでしょう。
越えられないものは、現実にある。
女性アスリートは、いわば、スポーツという男性文化に飛び込んだ異端者であり、男女の境界を越境した侵入者である。そこにこそ、女性アスリートが直面する多くの問題の根源がある。(「フィーメールアスリートバイブル」より)
私は、自転車が大好きで、趣味で乗っているだけですけど、自転車をスポーツとしてとらえた時には、この意見はとても重いと感じます。
・・・・。
はっ・・・!
っていうか、間に合うのか、卒論・・・???
撮影:iPhone
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